現場監督は図面を描かないのか?

現場監督

皆さん、こんばんは。にしにしです。

あ~~図面なんてチマチマしたもん、かったるくてやってらんね~わ~。
俺は体動かすのが得意だから現場監督になってデカい現場の指揮をするんだ!

学生の皆さんの中には、こんなことを思っている方、いらっしゃいませんか?

残念ですが、そんな甘~~い考えで現場監督を目指すと痛い目を見ます。

結論から言いますと、現場監督でも図面は描きます!

それが「施工図(せこうず)」と言うものです。

この記事では

  • 「施工図」とは何なのか?
  • 「施工図」と「設計図」は何が違うのか?

こんな疑問にお答えします。

施工図屋現場監督設計士と渡り歩いてきたハイブリッドな経歴を持つわたくし”にしにし”が建築業界のあれこれを分かり易くかみ砕いて解説していきます!

施工図とは何なのか?

「施工図」とは一言で言うと「○○を作るための図面」です。

この○○に当てはまるものは、作らないといけない物の数だけ種類があります

これを聞いて、「え~~現場監督ちょー大変じゃん!」って思ってしまうかもしれませんが、安心してください。現場監督だけが全ての施工図を作成するわけではありません。

例えば、アルミサッシを作るための施工図は「サッシ屋さん」が作ります。

鉄骨を加工するための施工図は「鉄工所」が作ります。

こんな感じで、各々の専門業者がいますのでそれぞれ手分けして施工図を作っていきます。

現場監督はそれら業者が作成した施工図をチェックして整合を取っていくのが仕事になります。

とは言え、やっぱり現場監督が作らないといけない施工図もあります。

例えば、基礎コンクリートを作るための「基礎躯体図」(土工さん、鉄筋屋さん、型枠大工さんが必要とする)

内装の壁や仕上げを作るための「平面詳細図」(軽天屋さん、大工さん、家具屋さん、建具屋さん、設備屋さんなどが必要とする)

その他、工事現場の仮囲い、仮設事務所の配置、仮設水道や仮設電源の配置など総合的な仮設を計画するための「総合仮設計画図」

外壁工事に必須になる仮設足場を組み立てるための「外部足場計画図」

などなど、複数の業者にまたがって必要となる図面や、元請けの建設会社が方針を示さないと始まらない仮設計画などは、現場監督が主体となって作成する施工図となります。

「え~~やっぱ現場監督、大変なんじゃん!!嘘つき!!」

なんて言われそうですが、安心してください。

近年では業務の細分化が進み、これまで現場監督さんが作成していた施工図の一部を外注の施工図屋さんに業務委託することが増えてきました。

そう、私が社会人最初に勤めることになったのがこの施工図屋さんなのです。

監督さんにとってはずいぶん楽な時代になってきましたね~

大手のゼネコンさんになればなるほどこの分業化の傾向は強くなります。

(自分で描かないから細かい納まりがいつまでも理解できないんだよ~)※心の声

施工図と設計図は何が違うのか?

はい、全然違います!

誰が見るための図面なのか、誰に見せるための図面なのかを考えてみると理解し易いかと思います。

「設計図」は工事関係者だけが見るのではありません。当然、お客様も見ますし、確認審査機関も見ますよね。要するに「設計図」は万人に向けて作られた図面なんです。

なので「設計図」にはあらゆる物・要素が網羅されています。それがゆえに、ある特定の業種の人から見ると、不必要なものが混ざり過ぎて必要な情報が分かり難いのです。

そこで「施工図」が登場します!あらゆる要素がもりもりの設計図から余計なものをそぎ落とし、必要な要素のみを抽出し描き直した図面が「施工図」と言えるのです。

一部の界隈では「施工図」と言わず「生産設計図」とかっこよく呼んでいる業界もありますが、ざっくりは同じものと言えます。

まとめ

Q.現場監督は図面を描かないのか?

A.これに対する答えは、「現場監督でも図面は描きます!」

その図面のことを「施工図(せこうず)」と言います。

  • 「施工図」とは、ある特定の物を作ることに特化した図面のこと。
  • 「設計図」万人に見てもらうための図面「施工図」特定の業種の人が見る図面

「施工図」は現場監督だけが作成するのでなく、各々の専門業者と手分けして作成されます。近年では業務の細分化が進み、本来現場監督が作成すべき施工図を外注の施工図屋さんに業務委託することも多くなった

以上、現場監督と図面の関係について解説しました。

まだまだトリビアな話もたくさんありますので今後の記事で解説したいと思います。

それではまったね~♪