皆さんこんばんは!
あっという間に5月も終わり夏の兆しが近づいてきた感じがしてきましたね。
大学生の皆さんは既に内定を頂いている人も増えてきたのではないでしょうか。
高校3年生の皆さんは今くらいの時期になるとインターンシップや企業説明会などが開催される学校も多いんじゃないかなと思います。
企業さんとの接点を持てるのはとても貴重な機会だと思うので是非有効に活用して頂きたいと思います!
さて、前回記事では実際に高校生からの頂いた質問の数々をご紹介しどんな質問が挙げられているのかをご紹介しました。その中でも「働きやすさ・職場環境」についての質問が特に多かったのですが、今回は数ある職種の内、比較的希望者の多い現場監督に焦点をしぼって、私が経験してきた実体験と業界の一般的な傾向を交えながら、わかりやすく解説していきます!
現場監督という職種は建築業界の中でも特に「きつい」「きびしい」「くさい」などマイナスな印象が多いですよね。
この記事を読むことで、少しでも不安が減って、
「この業界でもやっていけそうかも」って思ってもらえたら嬉しいです。
前回記事が気になった方はこちらのリンクからお読みできます。↓↓
1.現場監督の残業・休日事情
企業の求人情報を見ると多くの企業は、週休2日制と記載されているところが多いと思います。
でも実際のところどうなの?って思いますよね。
👉一般的には...
少し前までは土曜日も現場は動いているのが普通でした。でも今は時代の変わり目を迎えてきており、少しずつ土日2日休日を設定している企業が実際に多くなっています。ですので安心して企業選びをしてもらえればいいかと思います。
🔎現実的には...
絶対に土日出勤が無いかと言えばそれはNOと言わざるを得ません。
具体例を示すと、企業がお客様の場合、お客様が月~金まで稼働していると、お客様が休みの土日祝日しか現場作業ができない工事が現実存在します。
他には365日休みなく開店している店舗での改修工事などでは、営業が終了してからの夜間作業などもあり得ます。
また、休日に水道が壊れて水が止まらなくなったりしたら直ぐに止めないと困りますよね、そんな時はいついかなる時でも誰かがスクランブル発進して対応します。
つまりこれらのことから、休日出勤があるかないかは、どんな顧客を抱えている建設会社なのかによって左右される面があります。
また、建築業界そのものが他の一般的な業種と大きく違う特徴として、工期という期限が存在します。これを分かり易く例えると夏休みの宿題と同じです。前半遊び倒して宿題をしなかったら夏休み最後に溜まった宿題を徹夜してやっていた人もいますよね、私もそうでした(笑)
これと同じで工期の前半にいつでもできる仕事を後回しにしていると、後半に現場が佳境に迫った頃は目の前の仕事に追われてしまい、後回しにしていた仕事と重なって余計にバタバタしてしまいます。そうなると平日の日中だけでは処理できずに、残業や休日出勤をせざるを得なくなっちゃいます。これを自業自得と言います(笑)笑っていますが慣れないうちはペース配分が分からないから本当によくあることなんです。
✅にしにし目線では...
先に説明した通り、現場の条件や工期設定、ペース配分などによって残業や休日出勤を迫られることもありますが、逆に調整次第では余裕を作って計画的に休みを増やしたり、一つ現場がおわり次の現場が始まるまでの間にまとまった連休を取れたりするのも現場のメリットでもあります。 また、資格勉強などで残業少な目、土日は絶対に休みたいなど、希望を上司にしっかり伝えれば、多くの上司はちゃんと答えて配慮してくれるでしょう。だってその上司にも若い頃があって皆さんと同じことを経験してきているのですから!それに答えてくれない上司がいる会社なんて辞めちまったらいいんです(笑)遠慮なんてする必要ありません!
2.現場監督の人間関係はきつい?
建築の現場って、常に怒号が飛び交っていて体育会系な社会じゃないのかって想像してしまいますよね。
👉一般的には...
昔(10~20年くらい前)・・・全体的に職人気質で、仕事は体で覚えろ!見て学べ!といったことは日常茶飯事でした。
今(直近5~10年あたり)・・・社会背景的にパワハラやモラハラが問題視されだしてからは怒鳴ったり吠えたりする人は激減しています。どこの業界でも職人や後継者不足が目立っているため若い人に辞められると困るので、今は本当に大事に接してくれる職場がほとんどです。
✅にしにし目線では...
私が監督をしていた10年ほど前では、そこまでオラオラ言っている職人や監督はいませんでしたが中には数名目立つ人も居ました。今でも数は減っているもののまだ当時の面影が残っている人も数名おります。
ですが、私が思うになぜああいう人たちがオラオラと熱量を込めて吠えているのかを考えたとき、それは彼らが本気で接してくれているからなんじゃないかと感じるんですよね。
建築現場っていくら安全整備がなされていても危ない所は沢山あります。ほんの数センチの段差でも気を抜いて歩いていると、躓いて転んだ先に危険物があると大怪我になります。怪我で済んだらいい方で、下手をすると死亡災害に繋がる危険がある環境です。
そんな中で危険を回避もしなければならない、早く良い仕事をしなければならないとなるとそれだけ真剣になるものです。彼らはそれを学ばせるために真剣になって熱量を込めて接してくれているんだって思えるんですね。
何事も「本気で取り組む姿勢」があればどんな困難も学びと思って向き合うことができるものです。
3.女性の現場監督は働きやすい?
現在では建築現場にも女性が少しずつ増えてきていると感じています。
絶対数はまだまだ少ないですが、女性が現場に居ても珍しくない時代になってきていますね。
👉一般的には...
建設業界全体で女性が働きやすい環境整備を推し進めており、実際に多くのゼネコン現場では女性専用の更衣室やトイレの整備が実施されております。
ハード面だけではなく、女性の意見を積極的に取り入れて現場運営に反映しようとする姿勢も浸透してきています。
✅にしにし目線では...
私が見てきた現場にも、一時期後輩の女性監督が配属していたことがあります。彼女は積極的に職人さんとコミュニケーションを取ろうと取り組んでいて、現場の職人さんも自分の娘を相手しているように優しく接してくれていました。
女性なりの問題もあり、夏場はどうしても外での作業では紫外線が強いので日焼け対策に苦労していたこともありますし、女性用の仮設トイレも設置していましたが夏場はどうしても蒸し暑く不快なので、近場のコンビニを利用していたりしていました。そんなところは私たち大人がもっと環境整備に力を入れなければいけないなと反省すべきでした。
監督さんだけでなく、職人さんの中にも男性陣に混ざって負けじと働く女性職人さんもちらほらいます。
今や建設現場への女性進出は当たり前になってきて、むしろそのことで建築業界全体に良い変化をもたらしています。
この記事を読んでくださっている読者の中で現場監督や職人を目指そうと考えている女性がいましたら、わたしにしにしも心から応援します!
4.まとめ
以上、働きやすさや職場環境をテーマに、現場監督編としまして代表的な疑問について解説と個人的な私情を挟ませて頂きました。
不安に思う事は決して恥ずかしいことではありません!不安に思う事自体は、それだけご自身が将来について真剣に考えている証拠です。
不安を放置しうやむやにしたまま就職活動に取り組むのは誤った道に進んでしまうリスクがあります。
どんな小さな疑問でも積極的に聞いてみることをお勧めします。
これからインターンシップや企業説明会などで企業さんに質問ができる機会があれば遠慮せずにバンバン質問攻めにしてやりましょう!
それが本命企業であったなら企業側にもその熱量は必ず伝わりますよ。
皆さんの素敵な将来を願って応援しています。
それじゃ、またね~♪



